その男性は、どうやら趣味でレザークラフトを始めたいようなのです。
「まず、何から始めればいいですか?」と、相談を受けました。
参考になりそうな本や、必要最低限の道具。さらには、どんなものを作りたいのか。
色々とヒアリングしながら説明していきました。
好きなことを色々と説明するのは、なかなか楽しいものです。
そして、ふと聞かれたんです。
「コバって何ですか?」
革に精通した職業、つまり僕たちからしたらこの言葉は馴染みの深い言葉で、
頻繁に使う言葉でもあります。
「コバの処理が重要だよ、、、。」「このコバの仕上げは最高だねー!」みたいに。
だから普通に答えたのですが、その男性は「なるほど!」と、とても嬉しそうな顔をしていました。
そのとき気づいたのです、、、。
業界では当たり前のように使っている言葉っていうのは、他の人からしたら
全然当たり前ではなく、まったく知らないということ。。。
知ってるものだと思って説明するのは、良くない事だなと、、、。
そして同時に、
業界では普通でも、一般的には知られていない情報を少しでもお伝えしていきたい!!
と思いました。
なので、今日は「コバ」の説明をします。
そう!革を切った時の断面の事です。
この断面を仕上げる方法はいくつもあって、染料を塗ったり、顔料を塗布したり、
ワックスを塗って磨き上げたりと様々です。
そしてコバの角の部分はヘリといって、こちらもヘリ落としという道具で削ったりします。
そうやって仕上がったのが、下の写真になります。
ちょっとした違いなのですが、ずいぶんと高級感が増すのがわかりますか?
今度、お買い物に出かけた時に、コバをちょっと気にして革製品をみてみると、面白いと思いますよ♪
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